タンザニアへの渡航
北タンザニアの複数の公園を巡る場合には、キリマンジャロ到着便のご利用をおすすめします。
タンザニアでは、目立った部族間、宗教間の対立、政治的紛争が見られません。アフリカの中でも平和な国と言われます。しかし、日本や欧米諸国から来る観光客と地元住民との間には、大きな経済格差があることは確かです。そのため、滞在中は以下のことにご注意ください。
- 1人で町中を出歩かない
- 19時以降は2人以上でも出歩かない
- 人通りの多い市場などを歩くときは荷物から手を離さない
- 車が人通りの多い町中を走行しているときは窓を全開にしない
- 宿では貴重品(現金、パスポート、カメラ類、スマホ・タブレット類)を部屋に置いて外に出ない
- 貴重品は常に携帯するか、セキュリティボックスを利用する
日本からは、エチオピア航空とカタール航空の便が一般的です。旅行会社ひとたびでは、オンラインでの販売価格よりお安くチケットを手配することができる可能性がありますので、日程の見当がつきましたらご相談ください。
飲まなくてもよいと思います。マラリアの病原を持っている蚊は一部なので、蚊に刺されれば必ずマラリアになるわけではありません。また、サファリで訪れる公園やアルーシャは、標高が高く、気温がタンザニア沿岸部に比べて低いため、マラリアを持った蚊の生息数も少ないと言われます。そのため、1週間前後のサファリツアーでマラリアになる可能性は、極めて低いと思います。
蚊に刺されないようにするためには、空間に散布する虫除けスプレーを使う(多くのロッジに設置されています)、肌に塗る虫除けスプレーを特に夜間や早朝忘れずに塗る、国立公園では足首を覆うハイカットの靴を履く(ツエツエバエ予防にもなります)、厚手の白い靴下を履く、などの対処方法があります。
一番蚊に刺されやすいのは、シャワーを浴びた後の夕食時です。肌に虫除けを塗り忘れて、膝下を刺されることが多いです。シャワーの後、お部屋を出る際には、虫除けをお忘れなく塗ってください。
マラリア予防薬の代わりに、治療薬を購入し、帰国後、自覚症状が出てきたら、近くの専門医にかかり、血液検査をして、陽性(マラリアを持っている)とわかった時点で、治療薬を服用するという方法があります。治療薬は、タンザニアの薬局で5ドル前後で購入できます。治療薬は、1日3回、3日間服用するものが主流です。
アフリカ旅行に一般的に推奨される予防接種を受けるかどうかは様々な解釈がありますので、お客様のご判断にお任せしております。
青年海外協力隊の方など、村里に長期滞在するような場合には予防接種が必要です。しかし、1週間程度の短期間、衛生的に管理されたサファリロッジに滞在するサファリツアーでは、A型肝炎、腸チフス、破傷風などの重篤な感染症にかかるリスクは極めて低いと考えています。
アフリカの予防接種に関する日本語サイトは、タンザニアという国全体でひとくくりにして表現されることが多いので、警戒度が強めに表現される傾向にあると思います。また、経験上、予防接種は必ずしも予防効果があるわけではありません。
予防接種の対象となっている重篤な感染症よりも、食あたりなどで体調を崩す方は稀にいらっしゃいます。体調を崩すかどうかはその人の免疫力によって差があるようです。疲れたと感じた時には積極的に宿で休息する、具合がよくない時は早く寝るなど、当たり前の行動で健康は十分保つことができると思います。
エコノミークラスで往復16〜25万円程度、ビジネスクラスは40万円前後からあります。スカイスキャナーやカヤックなどで検索することができます。旅行会社ひとたび では、一般価格よりも安い料金で手配が可能な場合がありますので、日程と料金の目処が経ちましたらご相談ください。
日本を含め、黄熱病の感染リスクがない先進国から、タンザニアに直接入国する場合は、黄熱病の予防接種は必要ありません。
エチオピアやケニアなど、黄熱病の感染リスクのある国で飛行機の乗り継ぎのために数時間〜24時間以内滞在しても、黄熱病の予防接種は必要ありません。
もし現地の空港で、「イエローカード」という黄熱病予防接種済みの証明書の提示を求められたら、飛行機の出発地をチケットを見せて伝え、予防接種の必要がないということをはっきり伝えてください。
サファリ
各公園では公衆トイレの数が限られているため、サファリ中や移動中にトイレに行きたくなったら、車の真後ろで用を足していただくブッシュトイレになります。
ブッシュトイレとは
見晴らしがよく、草丈も短い、他のサファリカーもいない場所で、動物が潜んでいないことを確認してドライバーが車を停めます。ドライバーのOKが出たら、車の真後ろで用を足してください。車の真後ろは、どの乗客からもドライバーからも全く見えません。トイレットペーパー等を地面に捨てることはご遠慮ください。
サファリカーを停める適切な場所を探すのに15〜20分走ることもよくありますので、我慢してからガイドに言うのではなく、恥ずかしがらずに、早め早めに休憩をご依頼ください。「こんなところにトイレなんてなさそうだから、困らせると悪いかな」などと遠慮しないでください。
もしブッシュトイレが嫌な場合は、例えば、「2時間に1回トイレに寄ってほしい」とあらかじめガイドに伝えてください。それによって行動範囲が狭まったり、ルートが限定されたりしますが、それを天秤にかけてもブッシュトイレが嫌な場合はそのようにします。
日本からは、カタール航空またはエチオピア航空で、キリマンジャロ空港に午後到着する便が一般的です。到着日に、タランギレやマニャラ湖まで移動することも物理的には可能です。ただ、長いフライトの後の3時間半以上の車移動は身体に堪えると思います。家に戻るまで健康で元気にいられるように、初日は無理せずゆっくりホテルで休息した方が、体調不良になるリスクを最小限に抑えられると考えています。
午前中に到着する便でしたら、その日のうちにサファリへ移動することも可能です。
ヌーの大群は、セレンゲティ、ンゴロンゴロの一部の地域、ケニアのマサイマラを1年かけて周回しています。野生動物のドキュメンタリー番組で見られるような、ヌーの大規模な川渡りは、セレンゲティの北端、ケニアとの国境となっているマラ川で見られます。ヌーの大群は、毎年ほぼ決まった時期に同じ場所を通りますが、最近は気候変動により雨の時期が大きく前後し、それによって大移動も例年とは違う動きをするということが起きています。もしヌーの大移動を見るのがメインの目的でしたら、ご予約時にお知らせください。大移動を見るために最適な場所と日数をご提案します。
ヌーの移動
1月〜 2月 セロネラ東部〜ンドゥトゥ
2月〜 3月 ンドゥトゥ
3月〜 4月 ンドゥトゥ〜セロネラ南部
5月〜 6月 セレンゲティ西部〜北西部
7月〜 8月 セレンゲティ北西部〜北部・マラ川越え
8月〜 9月 セレンゲティ北部・マラ川越え→マサイマラ滞在
9月〜10月 セレンゲティ北部・マラ川越え→マサイマラ滞在
10月〜11月 セレンゲティ北東部〜ンゴロンゴロ自然保護区西部
11月〜12月 ンゴロンゴロ自然保護区西部〜セレンゲティ東部・セロネラ
サファリツアーは現地1泊からでも楽しめますが、迫力あるネコ科の肉食動物を見たり、世界自然遺産を訪れたりするためには、現地3泊以上がおすすめです。たとえば、月曜日から金曜日まで平日5日間の休みを取り、2つの土日を加えて、合計9日間の休暇にすると次のようなスケジュールになります。
土曜日:家を出発(往路フライト20h~)
日曜日:タンザニア到着、ホテル1泊
月〜木:サファリ4泊
金曜日:タンザニア出発(復路フライト20h〜)
土曜日:夜、帰国
日曜日:休養
金曜日の夜のフライトで出発すると、タンザニア滞在を1日増やすことができます。
宿
テンティッドキャンプでは、ヘアドライヤーはラウンジで借りて、ラウンジで使います。ご希望の場合はチェックインの際に依頼してください。太陽光発電で電力の大部分が賄われており、各客室に供給されている電力量はヘアドライヤーを動かすには足りないため、石油系燃料による電力が供給されているラウンジでご利用いただくことになっています。ンゴロンゴロのライノロッジでも同様です。
セレナ、メリア、フォーシーズンズなどの大型のロッジには、客室にドライヤーがあります。
液体のボティーソープとシャンプーが備え付けられています。ボディーソープは、Bath Gelと書かれていることがあります。ロッジによっては、コンディショナーや固形石鹸があるところもあります。歯ブラシ、化粧水、髭剃り用のカミソリ、シャワーキャップなどは、ほとんどの場所でありません。
通常ランクのロッジで、1泊1室あたり5〜10ドルが目安と言われています。
多くのロッジでは、ラウンジや受付にチップボックスという箱が設置されています。直接ゲストと接する機会のない裏方のスタッフにも均等にチップを分配するためのものです。
個別に渡す場合は、ポーターに1ドル、枕チップとして1ドル、客室担当スタッフに1泊1室あたり5ドル程度渡すのが相場のようですが、そのような習慣は廃れつつあります。
なお、チップとは任意のものです。アルーシャではチップを期待していないホテルも多いです。チップは特別によいサービスを受けた場合にのみ払うもので、当たり前のように期待されることに疑問を呈するヨーロッパ系サファリ情報サイトの記事を見かけたこともあります。
ほとんどのサファリのロッジでは、ラウンジやレストランなど公共の場所で、無料のWiFiが使えることになっていますが、非常に遅いかほとんど通信できないこともありますので、「使えたらラッキー」という前提でお願いします。
WiFiが問題なく使える宿
・Sound of Silence:セレンゲティのテンティッドキャンプ
・フォーシーズンズ、メリア、アンドビヨンド、アシリア、シンギタなどの高級ロッジ
・African Tulip:アルーシャのホテル(客室内を含む全館でWiFi利用可能)
現地のSIMカードを購入しWiFiを使う
タンザニア現地のSIMカードを購入し、ご自身のモバイルWiFiやSIMフリーのスマホに挿入してインターネットの利用を希望される場合は、事前にご相談ください。
できます。ほとんどのロッジで有料です。 キャンプと名前が付くロッジでは、基本的に手洗い・天日干しになるので、2連泊以上する場合に洗濯を依頼することができます。夕食時に出すと、翌日の夕方に手元に戻ります。
セレナ系列、フォーシーズンズ、クブクブテンティッドキャンプなどのロッジでは、乾燥機を使うため、数時間〜半日程で手元に服が戻ります。フォーシーズンズでは、1部屋1泊あたり50ドルの洗濯クーポンが宿泊料金に含まれています。シンギタ、アンドビヨンドなどの高級ロッジには、量の制限なく無料で洗濯を依頼できます。
野生動物が敷地内に入ってくることはありますが、こちらから近づかない限り、向こうから人間の大人に近づいてくることはありません。まして客室の中に入ってくるというようなことはありません。動物の目当ては、キッチンの生ゴミ、食べ残し、タンクやプールの水、敵のいない安全な場所に生えた草などです。もし野生動物に遭遇したら、次のことを心得ておいてください。
・近寄って写真を取ろうとしない
・動物を追わない
・急に大声を出さない
・急に背を向けて走りださない
・子どもから目を離さない
小さいお子様と一緒にサファリを巡る場合は、セレンゲティのロッジの敷地内やピクニックサイトを子どもだけで駆け回ったりすることのないよう、車を降りる前に十分に説明し、目を離さないようにしてください。特に、国立公園内のロッジのベランダやテラスなどは気を許しやすくなりますので、お子様がひとりになることのないよう、ご注意ください。
あります。通常、フェイスタオルとバスタオルが1枚ずつあります。
ロッジの生野菜、果物、フレッシュジュースなどは、衛生管理に配慮されて提供されています。疲れが溜まっているときや、体調が思わしくないときは、避けた方がよいかもしれません。
セスナ
持ち物
ツアーの料金に含まれていない次の費用のお金は、米ドルの現金、またはクレジットカードでご用意ください。最近はクレジットカードが使えるサファリロッジ、街のお土産店、スーパーが多くなってきました。通信障害は稀にあります。通信障害時の無駄な待ち時間を避けるには、全額賄えるだけの現金を用意しておいた方がよいかもしれません。使えるクレジットカードは、Visa、またはMastarCard で、他社のカードは使えないことが多いのでご注意ください。
・ロッジでの飲み物
・洗濯
・チップ(ロッジ:1泊1名様あたり5ドル〜)
・お土産
・旅程に記載されていない食事
ロッジでは、夕食時や昼食時に「飲み物は何にしますか?」と聞かれます。高級ロッジを除き、多くのロッジでは、この時にオーダーする飲み物は有料で、チェックアウトの際にご清算となります。
<飲み物の料金の目安>
500mlのペットボトルの水:1ドル〜
1Lのペットボトルの水: 2ドル〜
炭酸飲料: 2ドル〜
コーヒー: 2〜3ドル(朝食時は無料)
フルーツジュース:2〜5ドル
ビール: 2〜5ドル
ハウスワイン・グラス: 5〜8ドル
ハウスワイン・ボトル: 20〜40ドル
<洗濯料金の目安>
シャツ:1〜2ドル
ズボン:1〜2ドル
*1泊1名様あたり 500ドル以上の高級ロッジでは、飲料や洗濯は無料の場合が多いです。
*おつりは、タンザニアシリングで戻ってくることがあります。
アフリカ伝統布屋や、ティンガティンガ(アクリル絵画)ギャラリーなど、ローカルなお店でお買い物をされる予定でしたら、空港でドルからタンザニアシリングに換金しておくとよいでしょう。
街のATMでは、クレジットカードのキャッシングでタンザニアシリングの現金を下ろすことができますが、ATMに現金が十分にないことや、カードが戻って来ないという事態も起きていますので、ATMのご利用は最終手段と考えていただくのがよいと思います。
アースカラーと呼ばれる自然色の服装が望ましいです。ベージュ、茶色、緑色、カーキ、黄土色、白などです。寒暖差があるため、薄手の長袖を昼間は腕まくり、日差しが強くなったら長袖にして、夕方寒くなってきたら上着を羽織る、という感じで、気温や天気に応じて調節しやすい服装が便利です。
長ズボンで脚を覆うと、ツエツエバエや蚊に刺されにくくなります。同じく虫刺され防止のために、靴は、特にセレンゲティやタランギレでは、足首を覆うハイカットの靴がおすすめです(必ずしもハイカットでなければならないというわけではありません)。靴下は、足首をすっぽり覆う長さのもので、白っぽい色の厚手のものがおすすめです。
サファリに相応しい服装
- 自然に近い色(ベージュ、茶色、緑色、カーキ、黄土色、白など)
- 綿や麻の薄手の長袖
- 重ね着できる服装
- ハイカットの靴(セレンゲティやタランギレにて)
- 厚手の白い長い靴下
- サングラス、帽子、ストール・マスクなどのアイテム
- 防寒着はいつでもすぐ出せるところに持っておく
サファリに相応しくない服装
- 迷彩柄(タンザニアの法律で禁じられています)
- 赤い服(血の色なので動物が反応する可能性があります。できれば避けた方がよいと言われています)
- 黒や青の服(絶対にだめというわけではありませんが、ツエツエバエ予防にできれば避けた方がよいです)
- ハイヒール(サファリカーは揺れるのでハイヒールは危険です)
- 常夏の服装(アフリカは暑いところというイメージを持つ方が多いですが、北タンザニアのサファリパークより日本の夏の方が暑いです。)
通常ランクのテンティッドキャンプに宿泊される場合は、お持ちになった方が良いと思います。フォーシーズンズやその他の高級ロッジではバスローブが備え付けられているところがあります。
ンゴロンゴロ、セレンゲティの朝晩は、冷え込むことがありますので、日本の夏の気温を想定して準備すると寒いと感じるかもしれません。特に5月〜9月に渡航される場合は、長袖長ズボンがおすすめです。
上着の色は、黒と青でも大丈夫です。上着を着るのは、ンゴロンゴロとセレンゲティでの夕方、夜間、早朝などです。ンゴロンゴロは気温が低いため、ツエツエバエも蚊もほとんどいません。セレンゲティで上着を着る時間帯は、辺りも暗いので、あまり色が関係なくなります。
こちらの天気予報のリンクをご参照下さい。
http://www.meteo.go.tz
iPhoneをお使いの方は、アプリケーションの「天気」でタンザニア各地の天気を調べることができます。
アルーシャは暑すぎず寒すぎず、一年を通して過ごしやすい気候です。キリマンジャロ空港、タランギレ国立公園、マニャラ湖国立公園では、11~4月、30℃を超えて、蒸し暑くなることがあります。セレンゲティも日中は30℃を超えることがありますが、朝晩は涼しくなります。ンゴロンゴロは標高が高いため、一年を通して、涼しい気候です。どの季節にいらっしゃる場合も、寒暖の差は避けられませんので、基本の格好は、半袖+長ズボン(虫刺され防止のため)で、1〜2着ほど腕まくりができる綿や麻の長袖のシャツ(ンゴロンゴロ用、または、早朝サファリ用)、そして寒さ対策の上着を手元に準備してください。